腑に落ちない犬の話2題について
米国のバイオ企業「バイオアーツ・インターナショナル」(カリフォルニア州)が、クローン犬をつくる権利のインターネットオークションを実施、17万ドル(約1800万円)で落札された。
一方で、同社は高額のオークションに参加できない多くの愛犬家から「心打たれる話」が寄せられたとして、オークションとは別に無償提供を決定。2001年の米中枢同時テロで、ニューヨークのビル崩壊現場で救助活動にあたった後、有害物質の影響で神経系の病気になったジャーマン・シェパードをクローン化して飼い主の元警察官に提供することになった。
どちらの話も腑に落ちない。愛情を注いだペットをロボットのように複製することは、肉質確保が目的の家畜クローンとは違う。クローン化がやがて商業ベースに乗り、費用が下がれば、命の選別につながっていく危険が潜んでいるように思えてならない。ニューヨークの救助犬だって、クローンがつくられたところで「自分」の動かなくなった足が治るわけではないはずだ。結局、人間の自己満足でしかないのではないか。
実際のクローン犬づくりを担当するのは胚性幹細胞(ES細胞)に関する論文を捏造(ねつぞう)した韓国の元ソウル大教授、黄禹錫氏が設立した研究所という。捏造でなければ、何をつくってもいいわけではないと思うのだが。(総合編集部 記野重公)
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引用元 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080723-00000106-san-int
